日本政府が在日米軍への「思いやり予算」で建設してきた施設が、一九七九年度の開始以来、一万二千七百四十七件、総額約二兆円に達しています(日本共産党の赤嶺政賢議員の調べ)。地球規模で展開する米軍の作戦を支える施設から、米兵のための豪華家族住宅まで、日本国民の税金を注ぎ込んできた実態の一端をみました。 一階に居間、食堂、台所、家族室(多目的スペース)、二階には寝室が四つ、浴室、シャワー室…。「思いやり予算」でつくられる米兵用低層家族住宅(四寝室タイプ)の標準間取り(図)です。 日本住宅の3倍の広さ 家族住宅は最も建設数が多く、一万一千二百八十三戸建設されてきました。総予算は五千三百九十二億円です。 冒頭の低層四寝室タイプで、延べ床面積は百五十七平方メートル。日本の公営住宅の平均面積五十一・五六平方メートル(総務省調べ、〇三年)の三倍にもなります。最も狭いタイプ(高層二寝室タイプ)でも百一平方メー