■総務省や文科省が誹謗中傷対策に乗り出す 去年から今年にかけ、ネット上の誹謗中傷や有害サイトをなんとかしよう、って動きが活発になってきた。(文末の「参考サイト」参照) 今回は総務省や文科省など、お役所が対策作りに乗り出してるだけに本格的だ。うかうかしてると将来的には、「なんでもかんでも実名にしてしまえ」てな暴論に基づく法律ができちゃう可能性もなくはない。 そこで今回は実名制の実現性と、実名論議が陥りやすい「ポジショントークの罠」について考えてみる。 ■局面を限定した実名制以外は空理空論だ まず最初にお断りしておこう。私はインターネットの実名化に反対だ。だけど単に反対してるだけじゃ、お役所にとんでもない案件を通されかねない。 で、あえて実名制の肩をもち、どんな実名制なら実現する可能性があるか? を提案の意味も込めて考察してみることにした。 いちばん実現の可能性が高く現実的なのは、局面を限定し