緻密な絵と動きのアニメを制作し、世界中のファンに愛されてきた京都アニメーション。 その作画を屋台骨として支えてきたのが、ベテランアニメーターの木上益治さん(享年61)でした。 若手の頃から頭角をあらわし、「AKIRA」や「火垂るの墓」のスタッフに起用されるなど、日本のアニメ史に刻まれる数々の名作に携わってきました。 京都アニメーションに入社してからは、後進の育成にも力を注ぎ、「仕上げ」や「動画」などの下請けだった会社を、自社制作のアニメでヒット作を連発する人気スタジオへと押し上げる原動力となりました。 業界では「木上に描けないものはない」と言われるすご腕の伝説的なアニメーターとして知られていましたが、みずから監督を務めた作品はごくわずか。 もともと表に出たがらない性格で、インタビュー記事などもほとんど残されていません。 木上さんがどんな思いでアニメ作りに携わっていたのか、どんな作品を作りた