京王ズHD、光通信、ノジマを巡る魑魅魍魎 本誌は大抵の証券市場の出来事には驚かない免疫ができていますが、今回はまず京王ズHD(東証マザーズ・コード3731)の「驚愕すべき」増資に唖然とし、今度はさらにその増資が「もっと驚愕すべき」理由で頓挫してしまい、もっと唖然としています。 まず「驚愕すべき」増資とは、2月28日に京王ズHDが発行済み株数の561万株を上回る610万株(21億円)を株式会社ノジマ(JASDAQ上場・コード7419)に割り当て、52.09%の圧倒的大株主となる同社の連結子会社となることを取締会決議「だけ」で決定したものです。つまりノジマは京王ズHDの経営権を獲得するのです。 現時点の(今回の増資払い込み前の)京王ズの株主構成は、創業者である佐々木英輔氏とその資産管理会社が28.21%、株式会社光通信が22.48%(3月7日に提出された大量保有報告書による)で、両者を合計する