飛鳥時代の斉明天皇が埋葬されたという見方が出ている奈良県明日香村の古墳から、銀の線でつながれた20個ほどの大小のガラス玉が見つかり、専門家は、「埋葬された人物の地位の高さを示す副葬品だ」と指摘しています。 奈良県明日香村の牽牛子塚(けんごしづか)古墳は、飛鳥時代の天皇の墓の特徴である八角形をしていることから、大化の改新を行った中大兄皇子の母親に当たる斉明天皇が埋葬されたという見方が出ています。 銅で覆われた状態で出土したガラス玉とその周辺を、奈良文化財研究所がエックス線を使って分析したところ、直径1センチほどのガラス玉の周りに、白や緑、茶色の直径1ミリほどの別のガラス玉が20個ほど置かれ、それらは4本の銀の線でつながっていたことがわかりました。 研究所の降幡順子主任研究員によりますと、古墳からガラス玉がつながった状態で見つかるのは、全国でも極めて珍しいということです。 飛鳥時代に詳しい東京