【北京=大木聖馬】中国共産党規律検査委員会は22日、2010年の1年間で汚職や職務怠慢などの党規違反で党員14万6517人を処分し、そのうち5373人については収賄など犯罪に関わったとして司法機関に処分を委ねたと明らかにした。 共産党は7月1日に創立90周年を控えており、民衆の不満が大きい汚職に対する対策を強化していることをアピールする狙いがあるとみられる。 記者会見した呉玉良・同委副書記は、「党幹部や国家公務員の腐敗行為、重大事故や集団抗議行動につながる汚職などを厳しく取り締まってきた」と述べた。また、01年から行政審査制度の改革を進め、人事や事業計画の点検を行った結果、中央政府で2000件以上、地方当局で7万7000件以上の案件を取り消すなどしたと明らかにした。