最近,メーカーと携帯電話事業者に閉じていた開発環境に変化の兆しが見え始めている。従来型の携帯電話を提供してきたメーカーや事業者が協力し,共通のプラットフォームを作る動きが出てきたのだ。統一したプラットフォームが多数の端末で使われれば,サードパーティを集める力になる。その動きはSymbian OSとLinuxで起こっている。 Symbian OSでの動きは,並存するミドルウエアの統一である。現在,Symbian OS上で動作するミドルウエアにはNTTドコモのMoap-Sのほか,フィンランドノキアの「S60」,フィンランドUIQの「UIQ」が存在する。Moap-SはNTTドコモ用端末専用,S60は主にノキアの端末,UIQは米モトローラやソニー・エリクソンの端末の一部の端末で利用されている。これらは実は「機能的に似通った部分が多い」(日本シンビアンの久晴彦社長)。 そこで,「三つのミドルウエアで