新潟大学脳研究所統合脳機能研究センターの伊藤浩介らの研究グループは、音や音楽を聞くと色を感じる脳の現象“共感覚”において、隠れた法則を明らかにしました。 成果のポイント音や音楽を聞くと色を感じる音楽家がいる。 どんな音に何色を感じるかには個人差があり、ひとりひとり、でたらめに決まっていると思われていた。詳しく調べたところ、音階の七音が虹の七色に対応する、隠れた法則を発見した。 成果の概要音や音楽を聞くと色を感じる脳の現象を共感覚といい、F.リスト、N.リムスキー= コルサコフ、J.シベリウス、エドワード・ヴァン・ヘイレン、佐渡裕など、古今東西、音楽家には比較的多くみられます。ただし、ニ長調などの調性の色についてリストとリムスキー=コルサコフの意見が食い違ったように、色の感覚には個人差が大きく、音と色の対応には一定の法則はないと思われていました。