人望を失うと、どんな悲惨な結末が待っているのか? 私の上司が得意先の社長の葬式に参列したのですが、その葬式はかなり悲惨だったそうです。 その社長は内外に知られるワンマン経営で従業員に相当苛烈なしごきをしていたり、取引相手に傲慢な態度を取っていたそうです。 しかし折からの不況で業績が低迷し、捲土重来を期しながら志半ばにして斃れて、件の葬式となったそうです。 その葬式は会社の取引実績から言えば数百人になると見込まれていたのですが、実際弔問に訪れたのは私の上司を含めてほんの十数人だったというのです。 未亡人となった社長夫人は、うずたかく積まれた香典返しのタオルを前に恥と悔しさに耐えながら、亡き社長の人望のなさを嘆いていたということです…。 誰からみても嫌われることをする人間はいつか報いを受けるだろうといわれますが、実際こうした具体的なエピソードはなかなか表には出てこないもので、じかに聞くとかなり