ナンキンハゼは、中国原産の庭園樹木で、秋の紅葉が美しいことや、白い「実」が見た目おもしろいので、街路樹として使われ、校庭や公園などでもわりと普通に植えられている。 紅葉したナンキンハゼ(クリックで拡大) 白い「実」をつけたナンキンハゼ(クリックで拡大) 白い「実」は果皮が取れて3個の種子が露出したもの。 高知県物部川の河川敷。西南日本では、河川敷を中心に野生化した個体が見られる。 葉は、幅の広い披針形で、長い葉柄がある。葉柄と葉身のつなぎ目には、1対のいぼのようなものがある。 わりと遅めに葉が展開する。新葉はけばけばしい赤色。 樹幹 花は7月の初め頃から咲き始め、たくさんの花が穂のようにつく。雌花と雄花に分かれていて(雌雄異花同株)、雄しべと雌しべだけが目立つ、小さくて単純な花である。雄花と雌花のどちらかが先に咲き、もう片方が後から咲く(雌雄異熟)。咲く順序が、木によって違い、雄