三菱東京UFJ、三井住友、みずほコーポレートの大手3銀行は東京電力の要請を受け、月内にも総額1千億円規模の緊急融資をする方向で調整に入った。さらに、発電所の修理などで計1兆円規模の資金が必要になる可能性がある。このため、3行は追加融資を検討しているほか、政府も政府系金融機関を通じた融資の準備を始めた。 大手行や政府が東電向けの緊急融資を検討しているのは、福島第一原子力発電所の事故が続いている時に、復旧を担う東電が資金繰りに窮するのを避けなければならないとの判断からだ。電力不足に対応する必要もあり、とりあえずは資金支援をせざるを得ないとの考えもある。 関係者によると、東電は先週、東日本大震災で事故を起こした福島第一原発や故障した火力発電所の修理などに資金が必要だとして、3行に緊急融資を要請してきたという。3行は当面の資金としてまず1千億円規模を貸し出す方向で東電と調整している。 東電は