巨人から単独指名され胴上げされる中央大学・沢村拓一(中央)=中央大学・多摩キャンパス(撮影、斎藤浩一) 28日に行われたプロ野球のドラフト会議で、巨人は中大・沢村拓一投手(22)の単独指名に成功した。空前の「豊作ドラフト」と言われ、中でも早大・斎藤、大石とともに沢村は「ビッグ3」として競合は必至とみられていた。それが、ふたを開けてみれば、沢村を指名したのは巨人だけ。情報戦の勝利ともいえるが、他球団関係者からは「ドラフト制度を形骸化させる」と懸念の声も上がっている。 本来、日本学生野球協会が定める規定により、沢村自身が希望球団を口にすることはできない。だが、今月8日、読売新聞系列のスポーツ報知が「関係者の話を総合すると」という書き方で「沢村の巨人に対する思いは強く、ドラフト会議で他の11球団から指名を受けた場合には、メジャー行きや浪人も辞さない決意を示しているという」と報道。他球団の指名を牽