オペレーショナル・アンプリファイア、あるいは単にOP アンプと呼ばれる電子回路は、今ではアナログ信号処理のあらゆる場面に利用されています。これほど一般化され、多種類にわたる製品が送り出されているアナログ素子はほかにないでしょう。この事実は、OP アンプが電子回路システムのなかで、いかに重要な役割を果たしているかを示しています。またOP アンプは、アナログ回路あるいはデジタル/アナログ混在回路のなかで最も基本的な構成要素でもあります。 本書では、オペアンプ登場の背景と過去から現在に至る基本技術、信号処理の応用技術、オペアンプを使ったさまざまな応用回路とその動作原理を、回路図や実用例などとともに詳細に説明しています。さらには、オペアンプとその応用技術を中心にしつつ、データ収集システムや通信システムの構成、周辺回路技術や実装方法まで解説しています。電子回路を学ぶ学生の方から製品を世に送り出す設計