アジアのハンドボール界は近年、中東寄りの不可解な判定が「中東の笛」と呼ばれ、問題視されている。ことし行われた北京五輪男子アジア予選のクウェート−韓国ではヨルダンの審判員が笛を吹き、完全なシュートがオーバーステップなどの反則を取られ、退場者が相次いだ。 日本はクウェート戦で中立の欧州から招いたドイツの審判員を要望したが、クウェートの王族が事実上支配するアジア連盟がこれを却下。イランの審判員ペアが笛を吹き、不可解な判定が目についた。 日本協会のまとめでは、1995年のアトランタ五輪男子予選で日本は不可解な判定でシュートを打てず、バーレーンに敗れた。決勝では韓国の得点を認めないなど不公平な判定が続いてクウェートが五輪出場権を得た。