1.極性思考を脱する 発想術や思考法に関する書籍は、すでに何冊かありますが、本書がユニークな点は、「人生の望みをより大きく満たす」ために発想法を惜しみなく活用しよう、というテーマに絞っているところです。具体的にはたとえば、「社会人大学へ通って学び直したいが、そんなことをするだけの金銭的な余裕もなければ、時間もない」という状況に直面した際、「仕事とお金を犠牲にしても、学校へ行く」という選択肢をとるか、「学校をあきらめる」という選択肢をとるかではなく、「第3の道」を発見、あるいは発想することで、いずれの問題も解決してしまうことができる、と言っているわけです。 そのために最初に必要なことは、私たちの「思考のクセ」を排除して、「創造的選択」が選択できるようになる必要があります。「二者択一」に絞り込むというのは、そんな「思考のクセ」の代表例なのです。つまり、上の例で言えば、「社会人大学へ通って学び直