書籍『ももクロ改』(2018年/日経BP)のなかで、ももいろクローバーZのチーフディレクターを担当していた宮本純乃介は「彼女の良さはライブで自分を見失うことがないこと。ももクロに限らず、アーティストには客席を前に歌って気持ちが高まってくると、ピッチが崩れたり、リズムが狂うなんてことは当たり前のようにあるんです。でも、詩織ちゃんはそういうことが極端に少ないので安心して見ていられる」と語っており、ボイスメイキングディレクターの岡田実音は、玉井がユニゾン(合唱)部分で人一倍声を出すことついて「文字通り“縁の下の力持ち”なんです」「グループにとってはすごく意味のあることなんですよね」とチームに欠かせない存在だとコメントしている。 個人を際立たせるよりもチームの一員として自分をそこに溶け込ませる――。それが玉井が選択した「アイドル人生」だと思う。実際、ももクロのメンバーのなかで、唯一「ソロコンをやら