NECは3月22日、100%子会社のNECエンジニアリングの社員が約4年間で総額363億円の架空取引を繰り返し、このうち約5000万円を着服していたと発表した。 NECによると、社員は書類を偽造し、仕入れ先、NECエンジニアリング、販売先の3者間で取引を循環させる手口で架空取引を行い、2002年3月から昨年12月までの総額は売上高で363億円、営業利益で93億円。売り上げの入金が販売先から予定通り行われていたことなどから気付かなかったという。 同社は社員を刑事告発する方針。NECは連結財務諸表を2002年3月期までさかのぼって訂正する。NECは「社内関係部門が本来行うべき取引へのチェックが十分行われなかった」とし、NECエンジニアリングの組織変更も含めた再発防止策を行う。
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