生産ライン上で精緻にバイクが組み立てられていく――。 2輪車世界最大手のホンダが18日に国内で発売する「CBR250R」は、車体こそ大きくないが、レース車を彷彿させる本格的なスポーツバイクだ。軽量ながら高強度の車体フレームを使い、世界最高水準の日本の排ガス規制にも対応。2輪車としては先進技術である、横滑り防止用のABSも搭載する。 1つだけ、これまでのホンダのスポーツバイクとは異なる、大きな特徴がある。生産地はマザー工場である熊本製作所(熊本県大津町)ではなく、タイ・バンコクの工場なのだ。 国内販売比率はわずか1% タイの工場では、スクーターなど小型の低価格車が溢れんばかりに量産される片隅で、このCBR250Rが日本への出荷のために生産されている。同社は昨年、タイで生産する高級スクーター「PCX」が国内でヒットした。今回のCBRでタイからの輸入は中型車まで及ぶ。 現地工場の生産技術が向上し