民主党は、道路公団民営化委員会に学べ 民主党の馬淵澄夫衆院議員が予算委員会で、「中期計画」の「交通需要推計」のデータを問題にして、冬柴国土交通相を攻め立てる映像がテレビの国会中継に映し出されていた。こんな話、すでに民営化委員会でさんざんやったのだ。 朝日新聞はいまになってこう報道している。 「政府が決めた今後10年間の道路整備中期計画を巡り、計画の前提である交通需要推計より、交通量が下回る推計がまとめられていたことが12日、わかった。2030年時点で約8%下回る。衆院予算委員会で馬淵澄夫氏(民主)が指摘し、中期計画の見直しを求めたが、冬柴国土交通相は『推計は作業途中のもの』で、現時点で見直す考えはないとした。 中期計画の前提は02年度にまとめた交通需要推計で、車の交通量は20年代にピークを迎えるとの内容。だが、同省所管の財団法人『計量計画研究所』が同省の委託で07年度に、最新の交通
2月9目に東京で開催されたG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)において、議長国の日本は大失敗を演じてしまった。メディアでは「何も成果がなかった」と報道されたが、そうしたレベルではなく、明らかに失敗であった。 今回のG7では、未曾有の世界同時不況に陥りかけている現在、世界経済の減速に対して、どのような対策を打ち出すのかが注目されていた。 確かに、共同声明では「世界経済が不確実な環境に直面しており、7カ国すべての成長が短期的に若干減速する」とし、世界的に景気後退のリスクがあるという認識を初めて示した。5年間続けてきた「世界経済の力強い成長」という表現を改めたのである。 そこまではいい。だが、景気後退のリスクがあるというならば、それに対する具体策を示す必要があるはずだ。だが、共同声明には「各国が個別にあるいは共同して適切な行動を取っていく」という抽象的な表現があるのみ。具体策がまった
予想されたことではあるのだが、国会は大変な事態になりつつある。緊迫、大荒れ、混迷といった表現がメディアを席巻しているが、冷静に考えてみれば、こんなことで国会が機能不全に陥っては困るのだ。国際政治経済の激動をよそに、日本の政治だけが取り残されている。 日本政治が対応しなくてはならないことはいくらもある。ブッシュ米大統領の最後の一般教書演説では、ついに「北朝鮮」に関する言及がなかった。日本の拉致問題が完全に置き去りにされることを意味する。米サブプライムローンの破綻問題に端を発する原油高、世界同時株安に日本としてどう立ち向かうのか。福田政権は明確なメッセージを発信できないままだ。 越年臨時国会の最大の焦点だったインド洋での海上自衛隊の給油支援再開をめぐる新テロ特措法は、57年ぶりの再議決規定の適用でようやく成立した。これによって、給油支援は3カ月半ほどの中断で継続されることになった。問われな
「こころの王国」―現代の“高等遊民”たちへのメッセージ 『THE3名様』という漫画が週刊ビッグコミックスピリッツに連載されている。深夜のファミリーレストランで、目的もなく時間をすごす3人組の若者が主人公で、こんな三コマ作品がある。坊ちゃん刈りの若者が、タバコをくゆらせながら、仲間に言う。 「オレはやるぜ……」 「何を?」 「何かを」 最近の若者像を上手くとらえたこの作品は『他人を見下す若者たち』(速水敏彦著、講談社現代新書)の帯に採用されている。著者は指摘している。『THE3名様』に出てくるような最近の若者たちは「仮想的有能感」を持っている、と。 「少子化の影響で小さい頃から大切に育てられ、苦労をせず、楽しいこと、面白いことに浸ってきた若者にとって、見知らぬ社会を一人だけで歩いていくことは恐怖でもある。欲しいものを何でも買い与えられ、有りあまる時間を自分だけのために使ってき
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