6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/09/13(月) 22:21:05.19 ID:zgxjQaqD0 ― しんや! 誰もいなくなった桜高。その音楽室。 トンちゃんの水槽の水音だけが響いている。 ドアが開くと、そこを照らし出す懐中電灯の光。警備員だ。 「異常なし」 老いた警備員は部屋を一通り見渡すと、隅の鍵箱を開いてパトロールレコーダーに鍵を挿し込む。 カチリという動作音とパイロットランプを確認し、再び彼は外へ出て行った。 それを見計らったように部屋の片隅から出てくるモノがいた。 一見するとツインテールをした少女の頭の形状を持つ生首である。 しかしその生首はツインテールを使い自立していた。 もみ上げとなる部分も30センチほどの長さを持ち、それは手の役割を果たしているのだろうか、 そして窓枠によじ登ると難なくその「髪腕」で窓を開き、夜の闇へ消えていった。 真っ暗
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