源氏物語をひたすら読んだ授業の後、薄暗い部屋でぼんやりしていた。 あまりに、空気がひどかったので窓を開けている。千代田区も京都も空気の質は変わらない。 すると、隣の部屋から「起きてくださーい」という女の声が聞こえる。時間は午前11時である。 昨夜、セックスでもやったのだろうか。まぁ、別にいい。 性的魅力というのが今いる自分の世界では8割だ。 朝、同じ学部の同じ学年の醜女は孤独だった。醜いから、相手にしないのだ。美人なら男一人いるはずだ。 自分も孤独だった。 醜女と自分 お互いでセックスしようとはならない。 隣の部屋の男女はどちらも顔がいい。 そして、男は軽自動車持ちだ。金持ちだ。 11時45分、赤ん坊の鳴き声が聞こえて来た。マンションの隣の家の赤ん坊だろうか。 自分は赤ん坊をうるさいというほど、いやな人間ではない。 僕は現代の多くの妊婦が嫌いなのだ。 大きく言ってしまえば、容姿の良い女が大