東京工業大学は2024年4月入学の入試から、総合型選抜および学校推薦型選抜で「女子枠」を導入する。24年度入試で58人分を設け、25年度入試で85人分を追加。女子枠の募集人員は計143人で募集人員1028人の約14%となるが、医師の筒井冨美さんは「ネット上では“男性差別”との指摘だけでなく、恩恵を受けるはずの女子高生からも評判があまり芳しくない」という――。 難関東工大の「女子枠」募集が女子高生に不人気のなぜ 2022年11月、日本を代表する難関国立理工系大学である東京工業大学が、2024年度入試から「143人(1028人中)の女子枠」推薦入試の計画を発表した。 なぜ今、女子枠なのか。同校のホームページ(HP)では「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の取り組みの一環」「本学の女子学生比率は約13%と低く、この取り組みで女子学生比率が20%を超える見込み」「理工系分野における女性の活