「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へ……今まで明かされることのなかった小池百合子の半生を描いた『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)が話題を呼んでいる。書籍の発売をきっかけに、「カイロ大学を首席で卒業」は虚偽であるという学歴詐称疑惑も再燃中で、都知事選への影響が気になるところだ 評価の分かれる桐野夏生の『グロテスク』は東電OL殺人事件に着想を得たフィクションだが、女子校での人物描写があまりに巧みで、読後何年たっても生々しく記憶している人は多いと思う。恐ろしく明確なヒエラルキーが存在する女子校で、安い靴下に高級ブランドの刺繍をしながら、父親の異常な支配の下、自分の現実とかけ離れた理想の虚構を生きる少女は、後に二つの虚構を抱えることで一瞬バランスを保ち始めるが、程なくして殺される。当時多くの関心を集めた「昼間はエリート、夜は売春婦」の謎についての一つの物語である。 今となっ
放射能をめぐる非科学的な過剰不安 女児の健やかな成長を願う桃の節句に、いささか衝撃的な報道があった。甲府地方法務局によれば、福島県から山梨県内に避難した女性が昨年6月、原発事故の風評被害により県内保育園に子の入園を拒否されたとして救済を申し立てたという。保育園側から「ほかの保護者から原発に対する不安の声が出た場合、保育園として対応できない」というのが入園拒否理由である。また女性が避難先近くの公園で子を遊ばせていた際に、「子を公園で遊ばせるのを自粛してほしい」と要請されたという。結果、女性は山梨県外で生活している(詳細は、『山梨日日新聞』、小菅信子@nobuko_kosuge氏のツイートによる)。 昨年6月といえば、首都圏でも日常生活が落ち着きを取り戻した頃である。だが一部の母親は依然として、子の被曝を防ごうと過敏になっていた。学校に手作り弁当を持参させ、深夜に食材を求め奔走する様子を紹介し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く