データから、今、日本で何が起きているかが浮かび上がります。国や自治体がオープンにしているデータや研究機関の最新の調査結果など、世の中の数々のデータを読み解きながら各地での対応や対策などを検証し、再生への道を探ります。2回目は「学校の統廃合と過疎化」の関係をデータから考えます。児童や生徒の減少にともなって次々に進む学校の統廃合が、地域に深刻な影響を与えているとする自治体が出てきています。 まずよく知られたこちらのデータ。ピンク色の線は、全国の小・中・高校の在学者数です。少子化によって下降の一途をたどっています。そして棒グラフは「廃校」となった公立学校の数です。児童、生徒が減少するにつれて次々と学校が統廃合され、その数は、平成23年度までの20年で6800校以上。子どもが減ったために学校を減らさざるを得ない状態です。 青色の線は、岐阜県の山間にある今の高山市高根町の人口の推移です。高山市と合併