先日ネット上にて、星海社から発売された『ロジック・ロック・フェスティバル』が古野まほろの『天帝のはしたなき果実』の盗作であるという疑惑が生じ話題となった。 そして、その『ロジック・ロック・フェスティバル』が本日、晴れて全文公開された。 http://sai-zen-sen.jp/awards/logic-lock-festival/ そういうわけで今日は本作が本当に盗作であるかというかのを考えていきたいのだが、その前提として知っておかなければならない事実として、「盗作」とは何かということである。 ここで日本で盗作について一番詳しく書いている栗原裕一郎の『〈盗作〉の文学史』から一部引用させていただこう。 本文に先立ち、何を「盗作」と呼んでいるかをはっきりさせておく必要があるだろう。 「盗作」にしろ「剽窃」にしろ、いずれも俗語だから、明確な定義は持っていない。 したがって、「盗作」であるか否か
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