「厭離穢土(おんりえど) 欣求浄土(ごんぐじょうど)」という言葉は、徳川家康が辞世の句とし、 さらに、もともと自軍の旗印として用いていたことでも有名です。 2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」にも登場しました。 旗印は、敵味方を区別するための部隊標として掲げられると共に、戦国武将は旗印に、自分の願いや信仰などの意味を込めていました。 家康は、穢土を戦乱の世に見立て、浄土を平和な世と考えており、戦乱の世の中を離れて、平和な世の中を願うという思いで、「厭離穢土 欣求浄土」の旗印を掲げました。 では、なぜ家康は「厭離穢土 欣求浄土」の旗印を掲げるようになったのでしょうか。 「厭離穢土 欣求浄土」の本当の意味はどういう意味なのでしょうか。 家康が旗印に「厭離穢土 欣求浄土」を選んだ理由や、 「厭離穢土 欣求浄土」を初めてまとめて教えられた 源信僧都(げんしんそうず)の『往生要集』に説かれる