福岡県北九州市小倉南区で1月、タクシー運転手が男に首を切られ車を奪われた事件で、被害者のDNAと、福岡県警が別のタクシー強盗容疑で逮捕した男の所持品から検出されたDNAの型が一致したことが5日、分かった。県警は2つの事件の関連を慎重に調べ、男の事件当日の足取りなど裏付け捜査を進めている。 県警の調べでは、男は住所不定の作業員、尾場三四志容疑者(49)。1月11日深夜に同県古賀市の路上で、乗車していたタクシーの運転手に金属の棒を突きつけて脅し、現金約2万円を奪ったとして強盗容疑で同月20日に逮捕された。 北九州市の事件では1月18日未明、同市小倉南区の路上で高木裕さん(59)が客として乗車した男に首を刃物で切られ、タクシーと約2万円を奪われた。高木さんは重傷を負い、県警が犯人の行方を追っていた。