敦賀気比高校時代には北陸三羽ガラスと呼ばれた内海哲也。彼が安倍氏の「流しのブルペンキャッチャー」の一人目の投手だった。 注目の高校球児を訪ね、自らマスクを被ってそのボールを受ける。 そんな一風変わった体当たりの「取材」を続ける安倍昌彦さん。 人は彼を「流しのブルペンキャッチャー」と呼びます。 変わった取材からは、やはり変わった体験が得られるのでしょうか。 そんな安倍さんの記憶に残る、現プロ選手たちの高校時代の秘話とは? 雑誌『野球小僧』で2000年の秋に連載が始まり、その後『野球太郎』に引き継がれ、そしてこの夏創刊された『野球人』でさらに続けられている「流しのブルペンキャッチャー」という企画がある。 私がその中で、全力投球を捕球した投手の数はこれまでおよそ180人。いずれも、時のドラフト1位候補にお願いしてきたから、今も多くの“卒業生”たちが、プロのマウンドでチームの命運を担いながら投げ続