過労死の数は減らず、「ブラック企業」が社会問題化している。過酷な長時間労動を強いられる荒んだ労働環境は依然、大きな課題となっている。2015年4月、政府は労働時間ルールの見直しを柱とする労働基準法の改正案を閣議決定した。 労働問題を取材する東京新聞社会部記者で「ルポ 過労社会 八時間労動は岩盤規制か」の著者、中澤誠氏は、7割の大企業でいつ社員が過労死してもおかしくない状態だと警鐘を鳴らす。労働規制を「岩盤規制」だとして緩和に向かう現状に異を唱え、日本企業の「長時間労働」に依存した働き方こそが打ち破るべき「岩盤」だと訴える。(Yahoo!ニュース編集部/THE PAGE)