(CNN) カナダのラジオ局が「赤ちゃんを当てよう」というキャッチフレーズで不妊治療の希望者を募り、選ばれたカップル5組に体外受精をプレゼントすると発表して物議を醸している。 懸賞を実施したのは首都オタワのラジオ局「ホット89.9」。数週間にわたって実施したキャンペーンで数百人の応募があり、応募理由についてのエッセーを審査した結果、5組が勝ち残った。 同局は11日にこの5組を集めて当選を発表。司会者が「ここに集まった皆さんは体外受精を3回まで受けられます。おめでとう!」と告げると、女性のすすり泣く声が漏れた。 このキャンペーンの背景には、オタワのあるオンタリオ州では体外受精が公的助成の対象にならないという事情がある。一方、隣のケベック州では2010年7月に北米の自治体として初めて、体外受精に健康保険が適用されるようになった。先月実施された世論調査ではオンタリオ州住民の75%が、体外受精への