秋田市保健所は17日、宮城県の農家が出荷した牛1頭の肉から、国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を上回る同868ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。市保健所によると、6月1日に秋田市の食肉販売店に16・3キロが流通し、このうち7・9キロ・グラムが同月14日に販売された。残りは卸元に返品され、留め置かれているという。 市保健所は、規制値超えが確認されながら店舗名は公表しておらず、「家庭用冷凍庫では肉は3か月も持たず、既に消費済みと考えるのが合理的。公表しても店の風評被害しか残らない」としている。