前回、このテーマについて日記を書きましたが、実際に刊行された本(『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』亜紀書房)を読んで、少なからず驚きました。 それは、島田裕巳氏がこの本を書いた二つの理由の一つとして、他ならぬ私自身が、中沢新一氏の『虹の階梯』が、オウム・アーレフの信者が松本智津夫氏への信仰を脱却したり事件を反省したりする上で障害となっていると考えている、ということが挙げられていたからです。 よって、これは教団内部の出家修行者相手の話であって、公の発言としては、合理的ではなく情緒的な部分があったり、事実関係も多少なりとも不正確な部分があり、誤解を招く部分があります。 その意味で、公の出版に引用される場合には、私の発言の真意を確認していただいた方がよかったと思いますが、それはともかく、島田先生が私の話を引用している部分について、以下に私なりにコメントさせていただき、誤解がないよ