現在の「右傾化」「左傾化」議論は不毛である! 2006年12月28日03時13分 / 提供:PJ 【PJ 2006年12月28日】− 日本では昨今、政治の「右傾化」を嘆く論調が見かけられる。だが、筆者にはこの種の論議が不毛に思えてならない。政治の現象を「右傾化している、悪い兆候だ」と酷評したところで何かあるのか。 一般的に、政治の世界は「右」と「左」という物差しを通して見られることが多い。この物差しは重要で、時の政治現象を見る上での存在感はたしかに大きいであろう。英語でもライト、レフトと言うように、だからこそ全世界的にこの言葉は用いられている。 だが、これはあくまでもその時代、その社会の価値観の変動を指し示すものであって、「右傾化している」という事実がそのまま批判の根拠になることはおかしいのである。つまり「右傾化しているから悪い」というのは、単なる好き嫌いから生じる議論ではないか。こ