写真:竹宮惠子氏(左)と増山法恵氏(右) 1970年代の少女漫画界に文学的な切り口と複雑な画面構成を用い、新風を吹き込んだ「花の24年組」。その一員である、漫画家の竹宮惠子氏と大泉サロンの主宰者である増山法恵氏によるトークショーが、少年合唱団を題材にした『ヴォイス・オブ・エンジェルズ ― 少年合唱団の天使たち』のDVD発売記念イベントにて行われた。 少年合唱との出会い 増山: この『ヴォイス・オブ・エンジェルズ』は制作されたのが10年前の作品で、私はすでに個人輸入で海外版を持っていました。ですから海外版を持っている方も多いのではないでしょうか。英語版、フランス語版、ドイツ語版等出ていますが、世界的に少年合唱団ファンの間では、作品としての評価が高く、少年合唱ファンの必須アイテムのようなものになっています。日本版が出るのは大変意義深いことだと思います。 竹宮: 私はこれを見て、ファンになった当