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一日でもいいから自宅に帰りたい。ふるさとをもう一度訪れたい-。終末期のがん患者の願いをかなえるため、兵庫県芦屋市朝日ケ丘町の市立芦屋病院の緩和ケア病棟で、仮想現実(VR)の装置が活用されている。患者は病室にいながら外出を疑似体験でき、気分の落ち込みが改善するなどの効果が表れているという。2017年度から大阪大大学院薬学研究科と共同で取り組み、5月末にはドイツで開かれたヨーロッパ緩和ケア学会で発表した。(中島摩子) 【写真】段差が巨大化、立ちくらみ… 認知症の世界、VRで体験 中皮腫を患い、緩和ケア病棟で過ごす同県尼崎市の男性(66)は5月末~6月初旬、ベッド上でVRヘッドセットを装着した。「自宅を見たい」という男性の願いを受け、妻(59)と三女(26)が、360度カメラで撮影したリビングや寝室、ヤマモモやモクレンが育つ庭、愛車などの映像が流れた。 妻と三女は「本人目線で、歩いているように撮
2018年12月4日から5日にかけてメドピア株式会社主催で開催された、世界最大規模かつ最もアクティブなグローバル・カンファレンス「Health 2.0 Asia - Japan 2018」。産学官からヘルスケア業界をリードするトップランナーたちが集い、数十にも及ぶセッションが繰り広げられました。 今回は、1日目に行われたセッション「仮想現実(VR/AR/MR)が実現し、変革する知覚」の模様をダイジェスト形式でお送りします。 様々な分野で応用が進むVRですが、医療・ヘルスケアにおいては「感覚」との連携がキーポイントになっています。VRによる知覚の変革が可能とする最新治療とは? 国内外でVR治療の研究・開発を続ける医師やエンジニア、そしてアメリカからはVR治療によって自分の意思で動かせるロボット義手を手に入れた患者さんが来日。最新技術の事例と共に、仮想現実がアップデートする医療の未来に迫ります
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