週刊少年ジャンプで連載が始まって今年で40年。作者の中沢啓治さんは昨年12月に亡くなってしまったが、「ライムスター」のラッパー・宇多丸さんは『はだしのゲン』は日本の財産だという。 * * * ぼくらは子どものころに『はだしのゲン』を読んでいるから、原爆が使われたらどんな惨状になるのかを体感的に知っています。もちろん、原爆を投下された唯一の国だからということもあるけど、「ゲン」があるかないかの違いは大きい。 ハリウッド映画に核爆弾が出てくるたびに、世界の人はなぜこの程度の認識しかないのかと思うんですよ。ちょっとでかい爆発ぐらいの描写だったり、人間が急に骨になったり。そんなキレイなものじゃないと、ぼくらは「ゲン」があるから知っている。これは大きな財産だと思います。 小学2、3年生のころ、場面を覚えるほどくり返し読みました。ライムスターの曲の歌詞にも何回かゲンが出てきます。 その一つは、ヤク
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