あんまりこのテーマで突っ込みすぎると際限無いですので、簡単にまとめたいと思います(ただでさえ「文章がくどい」と一部リアル知り合いよりお叱りを受けてるし)。 現在、中国元の為替相場はドルにほぼ固定されています。1ドル=8.277元です。現状の経済レベルからみて割安すぎるという理由で、各国政府が中国に対して切り上げ、そして変動相場制への移行を求めています。 国際経済という「開いた市場」を考える場合、為替政策の選択においては「国際金融のトリレンマ」という問題に政策当局は直面します。これは、いかなる金融・為替政策を採用しても「3つの政策目標」を同時に達成することは出来ないというもので、この3つの政策目標とは「①為替の安定、②自由な資本移動、③独立した金融政策」です。変動相場制を採用した場合、自由な資本移動(②)と独立した金融政策(③)を達成することは出来ますが、為替は常に不安定になります(①の未達