27日、携帯電話端末メーカー世界最大手のノキア(フィンランド)は、日本国内での通信事業者向け端末販売を打ち切ると発表したが、09年からスタートする予定の富裕層向け高級ブランド「ヴァーチュ」は計画通り、ドコモの通信回線を借り受けて展開する。 日本国内ではすでに携帯電話の普及が飽和状態に近づいており、利益幅が大きい富裕層向けの需要を取り込むことに集中する。しかし富裕層向けの携帯電話とはいったいどういったものなのだろうか。 ノキアの高級携帯電話ブランド「ヴァーチュ」は、2002年に富裕層向けの高級携帯電話ブランドとして展開を開始し、現在欧州のほか、アジアや中東、アメリカ諸国で展開している。一番の特徴は、電話機端の価格だ。国内メーカーの携帯電話は平均2万円前後で販売されているが、ヴァーチュの場合、ダイヤモンドなどの宝石やプラチナ、金などをちりばめた豪華なデザインを採用しており、価格は数十万円か