デジタルデバイスの普及で、手で何かを書く機会はだいぶ減りましたが、あえてその機会を増やす価値は大いにあります。やっぱり「手で書くことには意義がある」と述べたくなる5つの理由を、研究結果を交えつつ紹介しましょう。 1. 手書き習得が「高度な言語能力」に 京都大学大学院医学研究科特定助教の大塚貞男氏、教授の村井俊哉氏ら研究グループが、大学生・大学院生30名を対象に調査したところ、漢字の手書き習得が、高度な言語能力の発達に関連することを発見したそうです。 研究チームはこの結果を受け、漢字の⼿書き習得が妨げられた場合(たとえば早いうちからデジタルデバイス利用に偏るなど)、その影響はさまざまな言語・認知能力の発達にまで及ぶ可能性があるとしています(2021年1月26日,国際学術誌『Scientific Reports』に掲載)。 2. 手書き習得は「思考力の向上」にもつながる 厚生労働省の情報サイト
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