2016シーズンは、名古屋、湘南、福岡の3チームが降格することに決まった。過去、Jリーグのクラブで降格を経験したクラブは数多ある。クラブの降格を番記者たちはどのような想いで見ていたのか。豪華ライター陣による短期オムニバス連載で、J2に降格した時に大事なことを彼らの視点で語ってもらう。 どいつもこいつもダメなヤツに見えた。 社長も監督も選手も、スタジアムを警備するガードマンでさえも。落ち着き払った態度は何も考えていないように感じられ、他者への思いやりは妥協に、リスクを背負ったチャレンジは蛮勇に、物事を慎重に見極めようとする賢明さは臆病風に吹かれたように映った。 東京ヴェルディは、2005年、2008年と二度のJ2降格を経験している。今季危うく三度目の、それもさらに下のJ3降格の危機に陥ったが、チームが奮闘した甲斐あって回避できた。心底、ほっとしている。一歩間違えば、日本版ノッティンガム・フォ