文脈から切り取った一言や主観をたっぷり混ぜた未確認情報を、自分たちの利益のために喧伝するメディアはどの国にもある。スペインでは「ゴミジャーナリズム」と呼ばれている。 10月上旬、2人の選手がこの被害にあった。 1人目はスポルティング・ヒホンのベテランGKクエジャールだ。 リーガ第7節デポルティーボ戦を数時間後に控えた1日夕方のこと。ヒホンの地元アストゥリアス州で最も読まれている新聞ラ・ヌエバ・エスパーニャのウェブサイトに、チームのバスから降りてくるクエジャールを捉えた動画が上げられた。 タイトルは「リアソールスタジアムに着くなり(デポルティーボ)ファンに挑むイバン・クエジャール」。 確かに監督アベラルドと共にバスから現れたクエジャールは、その正面に陣取り罵声を浴びせている(と思われる)デポルティーボファンを睨みつけているように見える。 しかし、実際は違った。 ヒホンのバスが停車したちょうど
![ピケが代表を去り、クエジャールが激怒。スペインメディアに選手からの反撃。(横井伸幸)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/13371cff71dc3602773c2a05480f35bb71a31f02/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fb%2F-%2Fimg_5b8c6a1620e137130e5f108800e04c0f91760.jpg)