一般人が火種となる、新たな「ウェブ炎上」が多数発生した2013年が間もなく終わります。多くの炎上事案をウォッチし続けている山本一郎さんとともに、今年もこの問題を検証。炎上に直面した企業がとるべき対応、そして2014年の予測まで、語り尽くします。 「一芸型炎上」という新スタイル 今年もウェブ炎上を総括するべき季節がやってまいりました。そもそもウェブでの炎上とは、企業の不適切な顧客対応や、企業トップの不用意な発言など、いわゆる揮発性の強い発言がネット上にはびこる失言好事家の目に留まって炎上し、批判が当事者に殺到するというのが定番でありました。然るべき礼節をわきまえているべき組織の長や著名人が、思わず漏らした本音、感情論、不謹慎発言など、さまざまな隙をウェブで見せることによって、ネット民の面白ネタとなり、ツイッターや2ちゃんねる系まとめサイトなどで大きく拡散することが問題となってきました。