18億ドル(約1410億円)相当の資産 を運用するJKミルン・アセット・マネジメント(米フロリダ州フォー トマイヤーズ)は、約4カ月前までグローバルファンドの資産の少なく とも半分を米国外に投資していた。しかし現在までに全資金を自国に還 流させ、ドル建てで保有している。 同社のジョン・ミルン最高経営責任者(CEO)は7月26日の電話 インタビューで、「これは必勝法だ」とした上で、「問題の規模からみ て、波及の可能性があると認識した」と説明した。 JKミルン以外でも多くの米投資家が同様の戦略を採用している。 ブルームバーグが集計した米財務省の最新統計によると、昨年12月から 今年5月までに489億ドルが還流。半年ベースで還流となったのは2008 年のリーマン破綻後の時期以来であり、ヘッジファンドのロング・ター ム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の事実上の破綻を受け、投 資家が世界で最も