致死性の微細藻類の新種、プロトテカ・クティス(Prototheca cutis)の顕微鏡写真。 (Image courtesy Koichi Makimura) ヒトが感染すると皮膚病を引き起こし、合併症で死に至る可能性があるという新種の藻が発見された。 この新種の藻はプロトテカ・クティス(Prototheca cutis)で、藻に感染し潰瘍ができて入院していた日本人の患者から皮膚のサンプルを採取して分析した際に発見された。 プロトテカ・クティスは南極を除く世界各地の土と水の中に生息すると考えられている。塩素処理などの消毒を行っても死なないほど生命力が強いため、特に農村部の下水や家庭廃棄物の中で繁殖する。 プロトテカ・クティスに感染した日本人患者は現在では完治しており、この患者以外に感染例は確認されていない。 しかし、今回の研究を率いた帝京大学医学部の准教授槇村浩一氏は、この新種の