今回の配達先はタイ・オムコイ郡ソボムヘッド村。山岳地帯のカレン族共に生きるノンフィクション作家の吉田清さん(59)と、福岡に住む姉・礼子さん(62)、姪・利衣子さん(30)をつなぐ。7年前、日本での生活を捨て、狩猟の民・カレン族の女性と結婚して自給自足の暮らしをおくる弟に、姉は「あまり若くないし…いつまでタイにいるつもりなのか」、姪も「どういう人たちとどんな暮らしをしているのか知りたい」と心配している。 畑を耕し、野山で動物を狩り、川で魚を捕るという自給自足の生活を営むカレン族。奥さんのラーさん(43)一家とそんな暮らしを続けてもう5年になる清さん。かつては日本で結婚していたが、最愛の妻が事故で車椅子生活となり、清さんは仕事をしながら20年も介護を続けたという。そんな妻が8年前に大病を患って他界。清さんは絶望のあまり自らの命を絶とうと思い詰めたこともあったという。そんな時に訪れたタイで出会