[ロンドン 9日 ロイター] LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)が不正に操作された問題をめぐり、イングランド銀行(英中銀)のタッカー副総裁が9日、英議会委員会で証言した。タッカー副総裁は、前政権関係者から圧力を受けて銀行にLIBORの操作を促したとの疑惑を強く否定した。 この問題では、英銀バークレイズがLIBOR操作をはたらいたとして、当局から巨額の課徴金を課せられている。だが、問題は広がりをみせ、バークレイズ側が公表したメモなどから、当局や政治家の関与が疑われる事態に発展した。その渦中の人となったのが、次期英中銀総裁候補と目されているタッカー副総裁。LIBOR算出のための申告金利をめぐるバークレイズ側とのやりとりが問題視され、議会で証言することになった。