うつ病の治療を続けていくと、まず「不安・いらいら感」や「ゆううつ感」は減少してきます。しかし、周囲からほとんどよくなっているように見えても、軽いおっくうさがあったり、人に会いにくい、仕事に行くことをためらう、集中力がいまひとつ、おもしろさや楽しさを実感できない、軽い体の不調などが続くことがあります。これが回復期の特徴です。 「とりあえず何かしようと思いさしあたって手をつける」段階から、「根気よく続けることが出来る」段階、そして「面白いという感覚が出てくる」段階へと回復していくようです。残念ながら特効薬はありません。時間をかけてじっくりと回復していくことが大切です。 1.少しずつ「休養」から「社会復帰」へ 主治医とも相談し、回復期に入ったら少しずつ「休養」から「社会復帰」へと移していきます。散歩など少しずつ身体を動かします。決まった時間に少しずつ外出する時間を増やします。興味のあることを試し