大阪府の橋下徹知事は12日の定例会見で、府立大学(堺市中区)について「現在100億円超の府費を投じているが、府民感覚から、存在意義が十分に理解されていないのではないか」と述べ、大阪市立大学(大阪市住吉区)との統合も含め抜本的な改革の方向性を09年度に打ち出す方針を明らかにした。府幹部らでつくる予定の「戦略本部会議」で議論するという。 橋下知事は「府と市が別個の財布で大学を持って、両方とも中途半端だと思う。(両大学の)機能が合わさると、日本でもトップクラスの、大阪の顔になる大学になる」と話し、大阪市立大との統合に前向きな姿勢を示した。 府立大は05年4月、旧府立大と大阪女子大、看護大の3府立大学を統合・再編してできた公立大学法人で、学生数は約7900人。府は教職員の人件費などに充てられる運営費交付金108億円(08年度)を出しているが、うち102億円は国からの交付税という。 府立大は、