2014-11-17 消費税率引き上げ延期と積み残された課題 アベノミクス 来年10月に予定されていた消費税率引き上げの延期が確定的になりました。 今年4月に消費税率が引き上げられた背景には、金融緩和による景気拡大の勢いで乗り切れるとの目算があったものと推測できます。リフレ派は「インフレ目標を掲げて日銀当座預金残高を激増させる→予想インフレ率上昇→投資・消費が湧いてくる→生産と雇用が増えて停滞から完全に脱却」というシナリオを主張していました。 2013年4月の質的・量的金融緩和開始~2014年初の短い期間にはこのシナリオが的中したかのようにも見えましたが、鉱工業生産指数は2014年1月がピーク、東大日次物価指数(インフレ率)も4月以降はマイナスが定着しています。 円安による輸入インフレを除くと、インフレ率の上昇傾向も止まっています。 物価上昇率「ゼロ近辺」 IMF、円安影響除き試算:朝日新