【7月29日 AFP】中国国防省は27日、米国に対し、中国沿岸部付近での偵察飛行をただちにやめるよう求めた。国営の環球時報(Global Times)が報じた。 同省は、偵察飛行が両国の信頼関係を「著しく損なった」と不快感をあらわにし、両国が一連の軍事的問題を解決する努力をしていく中で「大きな障害になる」との見方を示した。 米国防総省は同日、「米軍の偵察機は中国の空域を侵犯していない。認められた権利の範囲内で行ったこと」とのコメントを出した。 台湾では25日、中国人民解放軍のSU-27戦闘機2機が、米軍のU2偵察機を遠ざけようとした際に台湾側の空域に入ったと報じられたばかり。米偵察機は当時、台湾海峡沿いに飛行しながら中国本土の情報を収集していたと報じられている。(c)AFP/Dan Martin 【関連記事】中国の戦闘機、6月に台湾側の空域に入る